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四国お遍路さんの旅0 [お遍路]

2023年3月13日から1週間、母と二人で徳島と大阪に行ってきた。

母は現在82歳。
足腰はかなり達者で、通院も2週間に1度の耳鼻科と3か月に1度の歯科だけ。
夏季は毎日のように自転車に乗っているし、ウォーキングもする。
お小遣い稼ぎ程度の仕事もしている。

そんな母は、1980年代に放送されたドラマ「花へんろ」の大フアンで、その影響で「お遍路さんに行ってみたい」が長年の夢。
忘れた頃にその願望を口にする。
今年になって「85歳に仕事をやめる。そして時間ができたらお遍路さんに行く」とまたぞろ願望を語りだした。

は?85歳?
今だっていろいろ危ういのに85歳?

いくらなんだって85歳に新しいことを、それも体を使うことを始めるなんて無理でしょう。
「これからの人生で今が一番若いんだ!」(←私の座右の銘)
その気があるなら、最初の数回は付き合うから今年から始めよう!
ということで、2月に飛行機やらホテルやらの予約をとった。

で、出発1週間前の朝。
台所と居間を行き来する母が足を引きずっている。
どうしたの?と聞くと「膝が痛い」と。
えーーーー?
1週間後には出発よ。
お遍路よ。
歩くのよ。

放っておくとそのままな様子なので、病院に行って診察をしてもらうよう勧めた。
午後に病院に行ったは良いが、なかなか帰ってこない。
とっくに診察時間は終わっているだろうという時間になっても帰ってこない。
夜8時近くにやっと戻って来たのでどうしたのか尋ねたら、「足が痛くてなかなか歩が進まなかった」と。
なんでよ。なぜタクシーに乗らないのよ。
さらに、病院がご厚意でMRIの予約を翌日に手配してくれたのを、翌日は歯医者の予約があるから断ったと言う。
なんでよーーーーー!
今は、歯(それも予防歯科)よりも足でしょうが!!

翌朝。
受付開始時間と同時に病院に電話をかけ、20分後の「空き」に潜り込ませるよう母を車で送った。

さらに翌日。
画像を示しての先生の説明によると、半月板が半分くらいになっている(新月板状態?)と。
痛いときに服用するよう痛み止めを処方され、旅行が終わったら来るように言われたと。

で、どうなの?行けるの?歩けるの?と尋ねたら、行きたいという。
全部手配済みで、止める場合はキャンセル料が発生するならば、行くだけ行って様子だけでも知りたいと言う。

出発2日前。
もう30年近く通っている美容室に母と二人で行った。
痛み止め以外の処置を施されていない母はやはり足を引きずりながら歩く。
なのに「四国にお遍路に行くんだ!」と意気揚々と話す。
先に終えた母がお店を出たあとに「お母さん、旅行に行って大丈夫なんですか?」と心配された。
足がどのくらい痛いのか本人じゃないからわからないけど、すごくやる気満々なので行こうと思っていますと答えると、「確かにやる気は満々ですねぇ」「気をつけて行ってきてください」と。

そんな感じで不安だらけの出発だが、予定通り行くことになった。


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