SSブログ

四国お遍路さんの旅3 [お遍路]

2023年3月15日水曜日[晴れ]

お遍路ツアーの皆さんがすっかり身支度を整えてスーツケースを引いて部屋を出るころ、母と私は朝食会場へ。

広い朝食会場には私たち2人分の朝食が残されているのみでした。

DSC_1699_thumb2

片付けのために食堂に現れたご主人と少々お話し。
やっと最近になってお遍路のお客さんが増えてきたとのこと。「今夜は吉野さん?」と尋ねられ、安楽寺に泊まって次に吉野さんに泊まるお客さんが多いと教えてもらい、よくわからぬまま予約を決めたのが定番コースと知りなんか嬉しくなった。

昨日はへとへとでたどり着いてお札を納めることができなかったので、6番札所安楽寺からスタート。

DSC_1700_thumb1

次の十楽寺までは1.2キロ。

DSC_1704_thumb1

阿波市のサインに嬉しくなる。

DSC_1706_thumb1

7番札所十楽寺。
門の2階の天井画が有名らしいのだが(あとで聞いた)、2階にのぼったものの天井をみることをせず、「たいしたものないよー」と膝が痛くて階段を上りたくない母に上がるまでもないと声をかけたのでした...。

DSC_1709_thumb1

大好きな金時が100円で売られていて、後ろ髪を引かれる母。

7番札所から8番札所までは4.2キロ。3月終わりくらいには「いちごロード」と言われるくらい路上のいちご販売が盛んになるらしいところを通る。
確かに「いちご」と書かれた小さいな小屋がぽつぽつとあるのだが、時期早くどこも無人。

歩いていると再びいちご販売所を見つけたので駆け寄ってみたところ、やはり無人だった。あー残念...と、遅れてやってくる母を待っていると、畑の様子を見に来ていたおじさんに「お四国さん?」と声をかけられた。
「お四国さん」とは初めて知る言葉。
「はい。お遍路に来ました」と答えつつ、北海道から来たことなどを話しているうちに母が追いつき出発1週間前に突如膝が痛くなってしまったということを語りだす。
おじさんも昨年ご母堂様がお亡くなりその供養でお遍路に出たこと、車で回ったので足摺岬以外は日帰りで回ったこと、先月に高野山奥の院に行ったこと、いろいろお話を伺った。
それから7番札所十楽寺の門の天井画のことも教えてもらった。

再び歩き出し、時速3キロ程度の歩きなので1キロも歩いていないくらいのときに、車がすーっと近づいてきたかと思うと先ほどのおじさんが「乗って行きませんか?」と声をかけてくれた。なんと嬉しいお接待!!
「(この次の次の)切幡寺が階段が多くてたいへんなところだから、少し足を休めたほうが良い」と車中でお話しくださった。

DSC_1711_thumb1

8番札所の熊谷寺で写真を撮っていると、昨日いくつかの札所で一緒になったお兄さんを発見。
「昨日も一緒でしたね?」と声をかけると、「そうですね。」とにっこりしてもらった。
車に乗せてもらったおかげで追いつくことができた。嬉しい。

DSC_1712_thumb1

熊谷寺のソメイヨシノはとても見事で有名らしいのだけど(おじさん情報)、まだ時期早かった。咲いている桜は蜂須賀桜。

9番札所の法輪寺までは2.4キロ。
舗装され整備された道路で歩きやすい。

DSC_1716_thumb1

法輪寺で再びお兄さんに追いついた。
追いついたというよりも待っていてくれたようだ。
「ここでいったん終わりにして(最寄りの)鴨島駅から電車で徳島にいき、そこからバスで神戸に帰ります」と、これからはもう札所で会うことはないため別れの挨拶をしてくださった。
神戸からの1泊2日のお遍路さん。荷物も少なくてうらやましい。
近いとそんなふうにできるんだなぁ。

DSC_1717_thumb1

ひざしが強く暑くなってきたので、門前の無人販売所で売られていたみかんを食べて休憩。

お次の10番札所の切幡寺までは3.8キロ。

DSC_1718-2_thumb1

DSC_1719_thumb1

切幡寺まで700メートル。
ここから先は上り坂。
すると、無人ながら「荷物預かります」のお接待をしてくださる家があり、ありがたく使わせていただいた。
これがほんとうにありがたかった。

DSC_1724_thumb1

山門まで上り。
が、実はこれは序の口。

DSC_1735-2_thumb1

これより333段。
それを登りきると、
DSC_1729_thumb1
さらに234段。乳酸!!

DSC_1732_thumb1

やっと御本堂。

DSC_1736_thumb1

桜が見事だった。山と寺と桜ってよく合う。

DSC_1738_thumb1

午後2時。やっとお昼ご飯。お遍路さんの昼食スポット。

DSC_1740_thumb1

朝食から7時間ぶりの食事なので炭水化物祭も許されるはず。

さて。11番札所の藤井寺までは9キロほど。頑張って歩きます。

DSC_1745_thumb1

吉野川を右に、河川敷道路を歩く。
一見歩きやすそうなこの道。が、一般車両通行禁止のはずなのに、びゅんびゅん飛ばして走る車が多かった。ところどころに車止めの金属のポールが立っているけど間隔が広いせいで全然通行止めになっていない。
もっとポールの間隔を狭くするべきだよね!などと、母と愚痴りながら歩いた。

DSC_1749_thumb2

やっと向こう側に渡る橋が見えてきた。

DSC_1750_thumb1

DSC_1752_thumb1

橋を渡り切ってから旅館まではまだ3キロほどあるが、その前にどこかで買い物をしなければ。というのも、昨夜のお宿安楽寺でもらった全国旅行支援のクーポン二人合わせて4000円分を使えずにそのまんま残っている。

橋を渡ったむこうにある鴨島駅周辺にはクーポンが使えるスーパーがあるので、旅館に行く前にまずはスーパーで買い出し。

ビール、枝豆、そして念願のいちごなどを買っていたら、到着が遅いことを心配した旅館のご主人から電話が入った。時刻はすでに6時を回っていた。

スーパーからおよそ2キロの距離を1時間近くかかってやっと旅館に到着。

すぐに食事を、とのことで部屋に荷物をおいて手洗いうがいしてすぐに食堂へ。
食堂には私たちの食事を残すのみ。
とても疲れていた母は、お部屋にお膳を持っていくことを許可してもらい、椀物だけを食堂で頂戴した。

食事はあとにして、まずはお風呂。
銭湯の家族風呂くらいの大きさのお風呂に入った。

さっぱりしたところで、部屋に戻って食事、、、といきたいところだが、なんと食事は母が昼に食べたとんかつ再び。さほど手を付けずに布団を敷いて寝てしまった。

私は、お昼はカキフライだったので、ビールで母の分と2人分いただきました。

長い一日だった。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。