孤宿の人 [本]
久しぶりに、面白くて読むのが止まらず、でも残りページが少なくなるのが惜しくなる本でした。
上巻のうちはなんとか寝る前の読書として1章区切りでやめることができたのだけど、下巻に入ってからは昼夜関係なく読みふけり、とうとう朝まで読み進めてしまった。
もともと宮部みゆきは大好きな作家だけど、現代を舞台にした作品の中にはあまりのストーリー展開の痛ましさに気分が悪くなるものがあって刺激が強すぎる! と読むのをやめていたのでした。
作品が多い江戸モノはあまり好きじゃない、、、と敬遠していたし。
ところが、ところが、完全な食わず嫌い。
江戸舞台のほうが人間関係がどんなにドロドロでも複雑に絡み合っていても、今から遠くはなれた時代設定のおかげで身近な恐怖として迫ってこなくて、安心して読み進めることができる。
できれば、長旅のお供として巡り合いたかった作品。
これがあれば長時間移動も絶対に苦にならない。
2010-03-23 09:19
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宮部みゆき、私も以前はよく読んでましたが、ポッポさんと同様で最近は遠ざかってました。
図書館の予約ランキングで常に上位にあるのを見ても、食指が動かなくなっていたのですが。
久しぶりに挑戦してみようかな。
by よーぴん (2010-03-23 09:49)
宮部みゆきは、私でも読んだ。ミステリーはどきどきして夢中で読んでしまいますが、展開がこわくなると、臆病ものの私はだめです。火車もこわいはなしでした。容疑者Xも、みんながおもしろいって言うんだから、と思ったのですが、殺人が起きた場面で殺しちゃったお母さんがかわいそうすぎて読めなくなってしまいました(つまり冒頭でギブアップ)。
出版事情的には、ミステリーより、いまは時代物のほうが断然売れるのだそうですよ~。ほほう。
by なー (2010-03-23 20:45)
よーぴんさん、久しぶりの宮部みゆきはとても面白かったです。また次々と読み進めたくなりました。でもミステリーにはまってしまうと家事がおろそかになりますよねー。夜更かしするし。
なーさん、なーさんがそんなに怖がりとは知りませんでした。百物語とか得意そうだし。時代物が売れるってのは不景気を反映しているのかなー。現実逃避かな?
by ポッポ (2010-03-25 13:56)