西日本縦断の旅 その3 [旅]
12月7日水曜日
大阪から京都へ移動。
これもまた便利だった。
ホテル最寄りの地下鉄日本橋駅から地下鉄に乗って阪急淡路駅まで。
淡路駅で乗り換えて烏丸駅へ。あっと言う間に京都だぜ。
地下鉄に乗っていたはずがいつの間にか阪急線になっているってどういうことなんだ?
大都会の交通網の不思議。
京都では2泊。
烏丸駅から徒歩8分くらいかな?インターゲート京都四条新町。
外観通りの町屋風の造りで、玄関からフロントまでの導線が長い。
お部屋も新しく素敵だった。大浴場があるホテルなので、お部屋のお風呂はシャワーのみかと思いきや、しっかりとバスタブもついたいたよ。
最近のホテルらしくバスタブが広く大きく洗面所も広々。
お向かいにはこだわりのパン屋さんがあり、すぐ近くに地元の方々が予約の上お食事をするようなレストランがあった。次回はそこで食べてみたいなー。
チェックインには早かったので、フロントに荷物を預けて京都散策。
南禅寺方面へ。
きれいな庭に誘われて金地院。
お昼は、南禅寺と言えば湯豆腐!
高校の修学旅行のときに、南禅寺で湯豆腐を食べたことは強烈な思い出。
クラスの物知り(?)の人たちが「みんなで湯豆腐を食べよう」と計画してくれた。
物知らずな私は、内心「湯豆腐...?」と思った。
自由日は朝から5-6人のグループに分かれて行動したのだが、夕食時間にクラスメイトの多くが方々から南禅寺へと集結した。
十のりりりりりりりりりりが輪になって書かれ、真ん中に安。とり安。
湯豆腐を食べるところとは思えない佇まいに及び腰になった。
そして、出てきた湯豆腐といったら。
たっぷりの鶏スープ鍋に入った湯豆腐の衝撃。
これが湯豆腐なの!!??
びっくりするほど美味しかったことを覚えている。
ザ・庶民の家庭料理は、お安くかつ身近で入手できる食材を使って独自の進化をとげるわけで、30代を過ぎた頃から母が作っていたあれやこれやは嘘ものだったんだ!!ということに気づいたのだが(遅っっ)、とり安の湯豆腐は人生初めてのほんものとの遭遇だった。
そんな思い出のとり安に行きたかったけど閉店してしまったようだ。残念。
どこが良いのかよくわからなかったので、料庭八千代に入店。
すぐに席に案内してもらえた。
梅コース2900円。思ったよりもリーズナブル。
ところで。
鶏スープじゃない。
どうやら、とり安は鶏スープを使った水炊き風の湯豆腐で、「ほんもの」とはちょっと違ったらしい。
高校生の私が今回のようなシンプルな湯豆腐を食べても、「上品な湯豆腐」程度の感想しか持たなかったと思われるので、あの頃にとり安と出会ったのは正解だった。
南禅寺散策。
片平なぎささーーーん!
小生、2時間サスペンスが大好き。
平日午後にテレビ北海道(テレ東系列)で再放送されている2時間サスペンスドラマを録画し、お休みの日に視聴する。これが一番好きな休日の過ごし方なんす。
そしてそして昨秋遅まきながら「昨日何食べた?」にはまった。勢いに乗って映画版もアマプラで観た。いっきに計画中の京都旅行が楽しみになった。
ここに来てテンション爆上がり。
しかし、同行者はそういった事情ももちろん2時間サスペンスドラマも昨日何食べも知らないので、ぐんぐん上がる私の熱量についていけない感じだった。
ところで、ドラマで見ていた時に陸橋だと思っていたのだけど、水路なんですねー。
そして上に登ってみたら今でも水が流れているではありませんか!
これまたびっくり。
南禅寺の広い広いお庭は、紅葉の見ごろは過ぎていたけどとても綺麗。
水路を見て満足した私は、水路をぐんぐん上流に歩いていった。首からカードをぶら下げた小学生のグループと出会った。上に行くとトレッキングコースになっているようだ。
びわ湖から水を引く大きな導水管を見て、感動。
(同行者は当然なんの感慨もなし)
廃線となった蹴上インクラインを見て、感動。
(同行者は当然なんの感慨もなし。歩ける線路に感動するのって日本人だけ?)
散策ついでに清水寺方面まで歩いて行こうとしたら、同行者に反対された。
せっかくワンデイパスを買ったのだから地下鉄で行こうと。
その気持ちもわからないでもないので、地下鉄に乗り祇園四条で下車。
鴨川沿いを歩く。
なぜここを歩くのか?と尋ねられ、「だって、鴨川だよ」。
鴨川は歩くでしょ。
どんどん広がる同行者との熱量。
あじき路地を題材にした漫画を読んで、京都に行ったら寄りたいと思っていた。
開放している工房はほとんどなくて通り過ぎただけで終わった。
さらに広がる同行者との熱量。
三年坂へ向かうとものすごい人!
観光地ならば同行者は喜ぶのかな?と思いきや、そうでもなくどのお店も冷やかすでもなく人込みを突っ切ってずんずん歩いて行く。
これまた「昨日何食べ映画版」を観て、行こう!と心に決めた光台寺へ向かう。
午後5時からのライトアップまで時間があったし、寒かったのでFrench cafe CHASEN高台寺にピットイン。
パフェセットに心ひかれたけど、さほどお腹空いていなかったので抹茶ラテ。
暖まる。
プロジェクションマッピングの寺院らしからぬ演出があったけど、京都の寺院は頑張っているな―と思った。
台所坂。
大きな通りまで出てちょうどやってきたバスに乗車したら、京都駅行きだった。
ホテルに戻るには遠回りなように思ったが、面倒くさいのでヨシ。
京都タワー。
京都駅の地下街で食べ物を買ってホテルに戻った。
同行者と興味の対象があまりにも違うことに打ちのめされた日だった。